寺山修司さんの詩
12月21日に放送させていただいた
fmGIG「お昼にほっこりどーどすか?」の朗読コーナー。
寺山修司さんの詩を読ませていただきました。
それが、なんとも好評でして。
好評なのは私が読んだってことではなくて!!!
寺山修司さんが詩を書いてたってことのほうに
焦点があたってるのがタマニキズ゚(T_T)
私も寺山修司さんが詩を書いてたとか短歌を詠んでたとか。
知らなかったけどさー。
「毛皮のマリー」「黒蜥蜴」などの劇作家としてのほうが
有名ですもんね。
詩も素敵なんだよなー。
記録として、ここに残しておきますね。
「海が好きだったら」
水になにを書きのこすことが
できるだろうか
たぶんなにを書いても
すぐに消えてしまうことだろう
だが
私は水に書く詩人である
私は水に愛を書く
たとえ
水に書いた詩が消えてしまっても
海に来るたびに
愛を思い出せるように
「みじかい恋の長い唄 」
この世で一番みじかい愛の詩は
「愛」
と一字書くだけです
この世で一番ながい愛の詩は
同じ字を百万回書くことです
書き終らないうちに年老いてしまったとしても
それは詩のせいじゃありません
人生はいつでも
詩より少しみじかいのですから
「肩」
肩は男の丘である
その彼方には過去の異郷がある
肩は男の防波堤である
いくたびも人生に船を見送った
肩は男の翼である
ひろげてももう飛ぶことはできない
肩は男の詩である
さびしいときにも定型を保っている
肩は男の酒場である
いつも誰かの手が憩う
肩は男の水平線である
だが もう鳥などは発たすな!
さらば 友よ
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