ラジオダイアリー12月29日放送【白鬚神社】
今週は白鬚神社のお話を。 白鬚神社は琵琶湖の中に浮かぶように建つ朱塗りの鳥居で知られ、「近江の厳島」とも呼ばれます。 創建から約2000年の歴史を持つと伝えられており、近江最古の神社としても有名なんですって。 延命長寿、縁結び、子授け、航海安全などのご利益があるといわれます。 はじめて知って写真を見たときは絶対行く!と思って数年。 お友達に連れていってもらって、初めて見たときはめちゃくちゃ感動しました。 で、先日、私がお友達をお連れしたんです。 以前ご紹介した長浜のカフェ一心茶房さんの帰り道に寄りました。 ここはほんとに映え写真が撮れます。 ちょうど夕暮れ時だったので、いっぱい写真を撮りましたよ。
これら写真たちをnoteというSNSの中にみんなのフォトギャラリーというコンテンツにアップしましたら
noteユーザーに私の白鬚神社写真を使っていただいてるんです。
知らない人に見ていただいてるという嬉しさもあって大鳥居の美しさはハンパないと思いました。
そして本殿でお参り。
本殿は豊臣秀吉の遺命を受けた豊臣秀頼の寄進を受けて1603年に建立されたもの。
白鬚神社にお祀りされている猿田彦命は、日本神話に登場する、導き・道開きの神様です。
白髪で白い鬚の老人のお姿で、白鬚神社の社名の由来ともなっています。
白鬚神社の社務所は、昭和8年に竣工された建物です。総檜の書院造で、当時の建築技術の粋が集められています。
昭和の文化財としての価値が高く、平成14年に国の登録文化財にも指定されています。
和風建築の威厳を感じる意匠の建物で、文化財として登録されるのも納得の美しさがあります。
もちろん社務所としても機能しているため、こちらで御守などを受け取ることも可能です。
白鬚神社は古来より屈指の名勝地として知られており、そのため数多くの文化人が訪れては、
その景観の美しさを讃えて詩や句を詠みました。現在境内には6基の歌碑・句碑があり、その中の1つに、
大正を代表する歌人、与謝野鉄幹・晶子夫妻の詩
「しらひげの 神のみまへに わくいづみ これをむすべば ひとの清まる」
(上の句 鉄幹 下の句 晶子)が刻まれた歌碑があります。
他に誰でも知ってる松尾芭蕉の句碑や歌人中野照子の歌碑もあるんです。そして何と言っても紫式部の歌碑も
あって
平安時代の長徳2年(996年)越前の国司となった父藤原為時から船路にて湖西を通り越前に向かいました。
途中、高島の三尾崎の浜辺で、漁をする人々の網を引く見なれぬ光景に、都の生活を恋しく思い出して詠んだのが
「三尾の海に 網引く民のてまもなく 立居につけて 都恋しも」というこの歌です。
式部の若き日を偲んで、歌碑が建立されたそうですよ。
琵琶湖の中に浮かぶ大鳥居の他に歌碑なども見ていただいて、歴史を感じていただきたい神社です。
関西方面、滋賀県のご旅行のさいはぜひぜひ。
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