如月 凛のキラキラDiary

fmGIGパーソナリティー如月凛のHPです

昔子供だった大人のあなたへ「星の王子様」

今週からはじまりました「昔子供だった大人のあなたへ おすすめ絵本のコーナー」です。
(fmGIG「お昼にほっこりどーどすか」2023年11月23日放送です)

絵本って子供のためのものではなくて、大人になってから読むとまた違う感想を持つし

子供のころを思い出したりするんですよね。

今1度、童心に戻って絵本を楽しむコーナーがあってもいいかなー?と思い、

新しくコーナーを作ってみました。

初回ご紹介するのは私の大好きなサンテグジュペリ作「星の王子様」です。

主な登場人物は

本作の主人公の僕。画家を目指している。

そして夢に溢れた少年王子様(おうじさま)です。

あらすじは

操縦士の「ぼく」はサハラ砂漠に不時着します。

孤独な夜を一人で過ごし、翌日一人の少年と出会います。

そこで「ぼく」は彼が他の惑星の王子であると知ります。

僕は何回もヒツジの絵を描き直しますが、王子様は納得しません。

我慢できなくなって、僕は穴の空いた木箱の絵を描き、この中に君が欲しがっているヒツジがいると伝えます。

すると、王子様は笑顔になり、僕が欲しかったヒツジはこれだと納得してくれました。

やりとりをしている間に、その不思議で小さな王子さまについて知っていくことになります。

まず、その小さな王子さまが地球の外側にある星からやってきたこと。

次に、王子さまの故郷の星は1軒の家よりほんの少し大きいぐらいでしかないこと。

そして、王子さまは友達が欲しかったということ。

「僕」はここで、おとなに対しての皮肉を物語の中にたくさん述べています。

おとなたちが王子さまの星を小惑星B612という番号で呼んでいることや、

数字にいろいろこだわってそのものの本質的な美しさや素敵さをどうでもいいと思っていることなど。

そして、「僕」もそんなおとなになってしまっていたことに気づきます。

そしてこの物語は、「僕」が大切な夢と子供心にあふれた大切な友達、

小さな星の王子さまを忘れないために書き上げたものなのです。

それはきっと「僕」が、夢と子供心を思い出すための物語でもあるのでしょう。

後半で王子さまはキツネに出会います。

王子はキツネに遊ぼうと声をかけるが、キツネは君とは仲良くないから嫌だと断ります。

王子もいい気持ちはしません。

そこでキツネは王子に対して仲良くなるとは『あるものとそのあるものが同じ形をしていても

全く違う感情を抱くことができること』だと説明する。

王子はここで自分の惑星にある1本のバラの大きな価値に気づきます。

他の人から見たら同じバラかもしれない。

でも自分にとってあのバラはなにものにも変えがたい一本のバラ。

最も大切なものだと実感します。

そして、王子さまはキツネの元へ行きました。

そして、キツネは教えてくれます。

「いちばんたいせつなことは、目に見えない。

きみがバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」と

キツネは、友情とはなにか、そしてどうして友達はかけがえのない存在になるのかを教えてくれました。

別れる時にはキツネと仲良くなっていた王子。

こんなに別れが辛いんだったら仲良くならなきゃよかったと残念がる王子。

キツネはここで王子に『本当に大切なものものは目には見えない』と教えてくれるのです。

確かにそうだと納得する王子。

ぼくは飛行船の修理をしながらずっと王子の話を聞いていました。

しかしとうとう水の蓄えが尽きます。

諦めかけたその時、王子はぼくに水を探そうと持ちかけます。

こんな砂漠で水なんかあるわけないだろうと否定するぼく。

探し回った結果なんと砂漠で井戸を発見するんですね。

翌日奇跡的に飛行船が治り、ぼくは王子に知らせに行きます。

王子はヘビと話をしていました。

別れを悲しむ「ぼく」に王子は「自分は自分の星に帰るのだから、きみは夜空を見上げて、

その星のどれかの上で、自分が笑っていると想像すれば良い。

そうすれば、君は星全部が笑っているように見えるはずだから」と語る。

王子はそこでヘビに倒れ砂漠に倒れました。

そして翌日王子の姿はなかった。

夜空を見上げると王子が笑っている気がした。

でも、悲しい気持ちで見るとなんだか泣いている気もした。

そんなお話です。

この星の王子様の中に出てくる最大の名言「本当に大切なものは目では見えない」という

言葉が私の人生の指針になっている気がします。

形なきものに価値はある。

目に見えるものだけで判断して生活することは大事なことです。

でもそこに集中するあまり本当に大切なものを見失っていないか?と教えられました。

子供の頃だれもが持っている「素直」という感情。

この感情を忘れたのはいつだろう。

もっと自由に、自分が思ったように行動したいと思うけれど、

世間体ばかり気にして歯止めをかけるようになったのはいつだろう。

社会に出て周りの目を気にする。

これはやったほうがいいと思うけど批判されるのが怖い。

もっと楽に、自由に生きたい。

そんな気持ちを持っている大人の方にすごく響くと思います。

辛いよね。

いつも頑張ってるね。

無理しなくていいんだよ。

あなたの頑張りは絶対誰か見てくれているよ。

そんな優しい言葉をかけてもらった気分になります。

大人は無意識的に子供を見下すものでして、全ての人がそうとは言っていませんが、そういう傾向にあるのは事実です。

でも子供にしか見えないものってありますよね。

逆も然りです。

子供が見ている世界ってすっごく大きくてキラキラしていると思うんです。

そんな綺麗事ばっかじゃだめだっていう意見も多くあると思います。

でもキラキラしていていいと思うんですよね。

いつか綺麗事が言えない時が来るとして、その日が来るまで大いに輝いていて欲しいです。

そしてその時に思い出せるように、子供のときからに大きな光を育んでいて欲しいです。

時代って大きく変わっています。

頭のいい人、すごい人たちが世界をどんどん変えていっています。

そんな時代に必要なのは子供時代に育んだ立派で素晴らしい「素直さ」だと思います。

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